フィード・ワン、昆虫タンパクで養殖魚の体表粘液の増加を確認し特許出願

■養殖魚の生体バリア機能向上に期待

 フィード・ワン<2060>(東証プライム)は7月23日、特殊製法の脱脂ミールワームを養殖魚に給与することで、魚体の体表粘液が顕著に増加することを確認したと発表。この発見は、養殖魚の生体防御機能を向上させる新たな手法として期待されている。同社は新東亜交易株式会社と共同で特許を出願した。

 近年、気候変動による海水温上昇などの環境変化が原因で、養殖魚の疾病や寄生虫被害が増加している。従来の予防法や治療法が効果を発揮しないケースも発生し、業界全体で大きな問題となっている。この背景から、養殖魚自身の健康状態を良好に維持するための技術開発が求められていた。

 フィード・ワンの発見した効果は、マダイ、シマアジ、カンパチ、ハマチなどの主要な海水養殖魚種で確認された。体表粘液には様々な生理活性物質が含まれており、外部からの病原体に対するバリア機能を強化すると期待される。同社は今後、脱脂ミールワームの機能性についてさらなる検証を進めるとともに、養殖現場での普及促進を図り、養殖業界の発展と持続可能な養殖業の実現に貢献していく方針。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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