■2日連続ストップ高となれば相場の場味が違ってくるとされ後場に期待
ピクスタ<3416>(東証グロース)は7月24日の前場、ストップ高まで1円の1309円(599円高)まで上げて売買交錯となった。戻り高値を更新する相場だが、「あと1円」届かない状態で前引けとなり、株式市場関係者をヤキモキさせている。昨23日のストップ高に続いて大幅高となっているだけに、「2日連続ストップ高となれば、相場の場味が違ってくる」(株式市場関係者)という。「あと1円上の値でネコの首に鈴をつけに行ってくれる買い手はいなかったのか」(同)といった声も出ている。
23日に急伸した要因は、22日の午後に「大口受注について」を発表し、「受注金額約 360百万円」などとしたことが言われている。「売上計上は2024年12月期第3四半期を予定し」、業績予想は「現在精査中であり、公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示」としたため期待が膨らんだ。
ただ、相場は、買う動機があっても実際に買う人が現われなければ値段は上がらず、逆に、コレといった買い材料が見当たらなくても、買う人が現われれば値上がりする。24日前場のピクスタ株は、業績の上振れにつながる期待の大きい好材料であることは確かだが、「あと1円」上値を買う人が現れなかった恰好。株式市場関係者からは、後場に期待をつなぐ様子がうかがえている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)