卒業アルバム大手のマツモトがNTT Digitalと基本合意書を締結、ブロックチェーン技術を活用
- 2024/7/26 07:52
- IR企業情報
■ブロックチェーン技術で「卒業後もずっと続く」卒アル実現へ
卒業アルバム大手のマツモト<7901>(東証スタンダード)とNTT Digitalは7月25日、児童・生徒向けの新サービス「新ホームルーム、卒業アルバム with scramberry(仮称)」の提供に向けて基本合意書を締結したと発表。このサービスは、NTT Digitalが提供予定の「scramberry WALLET for Business(仮称)」を導入し、小学校・中学校及び高等学校を通じて提供される。両社は、アナログが主流である卒業アルバムのデジタル化を推進し、ブロックチェーン技術を活用した教育分野における新たなユースケースの創出に取り組む。
マツモトは年間およそ7000校の卒業アルバムを制作する印刷会社であり、業界内で高いシェアを持つ。1932年創業の長い歴史を有するが、近年ではweb3の可能性に着目し、卒業アルバムにブロックチェーン技術を組み合わせた「デジタル卒アル」のプロジェクトを始動している。NTT Digitalと連携し、実証実験を通じてブロックチェーン技術を教育現場に導入し、子どもたちが最先端技術に親しむ環境を提供することを目指していく。
このサービスにより、児童・生徒一人ひとりに「世界に一つだけの卒アル」が発行される。進学や就職などで離ればなれになっても、スマホやタブレットを介して常にそばにある卒業アルバムとして、友達や恩師との絆を紡ぐ「人間関係のハブ」となることを目指していく。また、写真データだけでなく、卒業証書や部活動の成果、ボランティア体験などをNFT化して蓄積し、学生時代の多様な個性を表現しやすい社会を目指す。学びを支える教員の負荷軽減にも寄与し、働き方改革の実現にも貢献する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)