■収集ルート最適化で作業時間短縮、CO2削減へ
小田急電鉄<9007>(東証プライム)は7月26日、同社が提供する廃棄物収集効率化システム「WOOMS(ウームス)」が、宮城県仙台市の「デジタル技術を活用した家庭ごみ収集ルートの最適化実証事業」に採択されたと発表。2024年8月1日から2025年2月28日まで、仙台市若林区において実証実験を実施する。この取り組みは、家庭ごみ収集に関するデータ管理や収集体制の最適化を通じて、総収集時間の短縮や作業効率化を目指すもの。
「WOOMS」は、ごみ収集業務全般の効率化を通じて環境負荷低減や働き方改革に貢献するシステムである。従来の固定ルート方式に代わり、車両間の連携を可能にし、柔軟な収集ルート変更により効率的な収集を実現する。これにより、収集時間と走行距離の短縮、事務作業の効率化が期待できる。
神奈川県座間市での導入実績では、各車両の平均積載量が約5%増加し、運搬回数が約19%減少した。この効果により、収集員の作業時間とCO2排出量の削減を実現している。さらに、効率化で生まれた余力を活用し、剪定枝のバイオマス燃料化など、新たな資源循環の取り組みにつなげている。仙台市の実証実験を通じて、持続可能な資源循環都市の実現に向けた貢献が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)