【株式市場】日経平均は575円高、後場急伸、日銀利上げの影響軽微で米国の対中国政策など好感

◆日経平均は3万9101円82銭(575円87銭高)、TOPIXは2794.26ポイント(39.81ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加して21億3138万株

 7月31日(水)後場の東京株式市場は、13時過ぎに日銀が政策金利を現在の0.1%程度から0.25%へ引き上げると伝わったが、大和ハウス<1925>(東証プライム)は一時的に値を消しただけでジリ高傾向を継続など影響は軽微の様子となった。みずほFG<8411>(東証プライム)などは一段ジリ高。また、中盤には、米国の中国向け半導体規制で「日本を除外へ」との報道を受けて半導体関連株の値戻しが急激に活発化した。日経平均は後場寄り後に一時下押したが、13時頃からは小高い水準でもみあい、14時半頃からは一段高となり一時662円42銭高(3万9188円37銭)まで上げた。

 昼以降に四半期決算を発表した銘柄の多くが一段と値上がりしたため雰囲気を好転させる要因になったようだ。正午に発表した商船三井<9104>(東証プライム)、住友理工<5191>(東証プライム)、12時半に発表した旭化成<3407>(東証プライム)、東洋水産<2875>(東証プライム)、13時のアイシン<7259>(東証プライム)、第一三共<4568>(東証プライム)、住友電設<1949>(東証プライム)などは発表後に一段高。日銀の利上げを受け、佐賀銀<8395>(東証プライム)、八十二銀<8359>(東証プライム)なども一段と値を上げた。元気寿司<9828>(東証スタンダード)は30日発表の四半期決算など好感され一段高。サンバイオ<4592>(東証グロース)は中盤に再び上げてストップ高。

 31日新規上場となったFaber Company(ファベルカンパニー)<220A>(東証スタンダード)は1190円(公開価格1000円の19%高)で初値をつけ、高値は前場の1388円(同39%高)。後場は売買交錯に転じ、ファベルの終値1162円で初値を2%ほど下回った。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加して21億3138万株(前引けは8億1099万株)、売買代金は5兆5335億円(同1兆9389億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は1450(前引けは967)銘柄、値下がり銘柄数は177(同621)銘柄。

 東証33業種別指数は31業種(前引けは20業種)が値上がりし、値上がり率上位は、銀行、海運、証券商品先物、パルプ紙、鉱業、保険、医薬品、非鉄金属、ガラス土石、水産農林、倉庫運輸、建設、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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