NEC、除雪車の自動運転化に向けた実証実験が新東名で進行中、少人化・省力化に期待

■高速道路の安全確保と働き方改革を両立

 NEC(日本電気)<6701>(東証プライム)は7月31日、NEXCO中日本とE1A新東名高速道路の建設中区間で除雪車の自動運転化に向けた実証実験を開始すると発表。この実験は、除雪車の梯団走行の少人化・省力化を目的としており、各除雪車が自立走行技術と車間距離の保持技術を用いて安全に走行することを目指している。第一段階と第二段階の実験を経て、第三段階では新東名の新秦野ICから新御殿場ICまでの区間で実施される予定。

 実証実験の背景には、降雪時の高速道路の安全利用を確保するための技術開発がある。吹雪による視界不良などの悪条件下でも、複数車線の除雪作業を効率的に行うために、除雪車の自動運転化が求められている。高齢化や労働人口減少に対応するため、運転や作業の少人化・省力化を目指していく。

 今回の実証実験では、勾配や曲路がある新東名建設中区間で、インターチェンジランプからの本線合流や事故・故障車などの路上障害物に対する運用上の課題を把握することが目的。実験は2024年9月から10月にかけて実施される予定で、今後は降雪がある状況下での技術確立に向けた実証実験も計画されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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