■6月中間配当を25円(8円増)とし今後の「累進」に期待強まる
日華化学<4463>(東証プライム)は8月1日、気配値のままストップ高の1143円(150円高、15%高)に達し、値がつけば約1か月ぶりに1100円台を回復する急伸相場となっている。31日の15時に第2四半期決算と12月通期業績予想の増額修正を発表し、同時に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」とこれに沿った「配当方針の変更」なども発表、好感買いが集中した。
第2四半期決算(2024年1~6月・累計、連結)は、化粧品事業がいまひとつの様子だったものの化学品事業などが好調で、売上高は前年同期比7.1%増加し、営業利益は3.7倍の急回復となった。3月通期の連結業績予想を全体に増額修正し、営業利益は従来予想を28.0%上回る32億円の見込み(前期比56.9%増)に見直した。
「配当方針の変更」では、年間配当において、2~3年内にDOE(自己資本配当率)3.0%を目安として拡充し、その後もDOE向上を継続して検討するとし、利益成長を通じたより安定的な配当(維持・増配)である累進配当とすることなどを発表。新たな配当方針に基づき、当中間期の配当額(6月中間配当)は1株当たり従来予想の17円」から「25円」にするとした。期末配当やこれ以降の配当についても「累進」の期待が高まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)