FUJI、大成ロテックとAI搭載廃棄物選別ロボット』を国内最大級の合材工場へ導入

■道路業界の人手不足をAI搭載ロボットが解決

 FUJI<6134>(東証プライム)と大成ロテックは8月1日、AIを搭載した廃棄物選別ロボット「R-PLUS」を、国内最大級の産業廃棄物中間処理施設である東京青海合材工場に導入し、2024年11月から稼働を開始すると発表。この取り組みは、三井住友ファイナンス&リースのSDGsリース「みらい2030®」を活用して実現される。R-PLUSは、がれき類に混入した不純物を自動除去するロボットで、道路業界における人手不足や作業安全性の課題解決を目指していく。

 R-PLUSの開発背景には、道路や建物の改修・解体時に発生するがれき類のリサイクル過程における課題がある。中間処理施設での選別作業は、再生製品の品質確保や廃棄物の有効利用に不可欠だが、現状では過酷な環境下での手作業が必要とされていた。FUJIは、電子部品実装ロボットの技術とAIによる画像認識を融合させ、この課題に取り組んだ。大成ロテックは、長年の産業廃棄物中間処理の実績を活かし、技術指導で協力した。

 R-PLUSは、AIによる正確な不純物検出と新開発のピッキングチャックを特徴とし、人間と同等以上のスピードで作業を行う。既存のベルトコンベア上に設置可能で、クラウドによるリモート管理システムも搭載している。FUJIは、このロボット技術を通じて循環型社会の形成と持続可能な社会の実現に貢献する方針だ。大成ロテックは産業廃棄物中間処理工場のDX化を目指し、SMFLはSDGs経営の一環としてこのプロジェクトを支援している。三社の協力により、環境負荷低減と業界の課題解決に向けた新たな一歩となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■千葉県匝瑳市で画期的な太陽光発電技術の共同実証実験  積水化学工業<4204>(東証プライム)と…
  2. ■NNP技術を用いた高速計算でCMPスラリーのメカニズムを初めて解析  レゾナック・ホールディング…
  3. ■生きものの文章を読みながら、楽しく読解力が身につく  学研ホールディングス<9470>(東証プラ…
2024年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■オーナーチェンジと成長するJリーグ、投資機会広がる  秋の到来とともに、スポーツ界では「天高く馬…
  2. ■優勝争いにオーナーチェンジも絡むJリーグ関連株に先手妙味  秋の諺で「天高く馬肥ゆる秋」がある。…
  3. どう見るこの相場
    ■「暑さ寒さも彼岸まで」は幻想?  「暑さ寒さも彼岸まで」とは、気象上の諺である。さしものの猛暑や…
  4. ■9月相場を制するのは高配当株!安定収入と株価上昇の両立を目指す  9月の株式市場は、日米の政治情…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る