マルマエ:9月度受注残高(月次概算)高水準を維持

■半導体、各社の微細化投資計画~年末頃から需要増加を見込む

 精密部品加工マルマエ<6264>(東マ)は、受注・出荷検収は引き続き好調で9月度受注残高(概算)は383百万円と高水準を維持したが、前月比では14.3%減となった。

 対前月比減少の主な理由としては、ウエイトの高いFPD分野が出荷検収の本格化で対前月比14.7%減少し202百万円に止まったことが挙げられる。
前年同期比ではFPD401.4%増をはじめ、各分野とも増加している。

■受注拡大へ生産体制を整備~小型真空パーツ社内試作能力強化など

 今後の見通しなどについて藤山敏久同社取締役は、「半導体分野には一時的停滞感からの回復が見え、エンドユーザーの微細化投資計画で年末頃から需要増加が見込まれ、FPD分野は小型から大型パネル向けまで設備投資の拡大で、高水準の受注・出荷検収が継続する見通しである。その他分野は各種携帯端末の需要動向は不透明感が残るが、全般的には好調な受注状況が続くと見ている。今後の受注拡大へ向け、大型真空パーツの協力企業を増強する事で生産力を高め、小型真空パーツは試作を強化しつつ社内生産力を整備する」と話している。

分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移
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