日経平均3000円高、米国で利下げ前倒しの観測、為替は大幅な円安

■昨日の4451円安から約3分の2を回復、目先は3万5000円回復が焦点の見方も

 8月6日朝寄り後の東京株式市場では、日経平均が急激に反発し、午前9時30分過ぎから上げ幅が3000円を超えて推移し、一時3307円06銭高(3万4765円48銭)まで上げて急反騰となっている。昨5日の4451円安からは下げ幅の約3分の2を回復している。

 米国5日のNYダウは1033ドル安と大幅に下げたが、これを受けて米国の金融政策当局FRBが9月中旬に予定する金融政策会合を待たずに緊急利下げする可能性が言われたことや、財務相発言などにより円相場が前日比で2円近い急激な円安になっていることなどが買い直された要因とされている。

 昨5日の日経平均は4451円安となり、下げ幅では1987年10月に米ブラックマンデー急落を受けた3836円安を上回って歴代1位を記録した。これに対し、3000円高は5日の下げ幅の約3分の2を回復したことになる。経験則的には「半値戻しは全値戻し」とされる一方、3分の2戻しの水準で上げ一服となり、ある程度もみあう例も少なくないとされるため、目先は3万5000円どころを早めに回復するかどうかが焦点との見方がある。

 なお、米ブラックマンデー急落の頃の日経平均は2万1900円台だったが、この水準から2年後の1989年12月には3万8900円台まで駆け上がった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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