住友林業とLIXIL、中大規模木造建築で循環型アルミ形材を初採用しCO2排出量削減へ

■中大規模木造建築で環境負荷低減、サステナブルな社会の実現へ

 LIXIL<5938>(東証プライム)は8月6日、住友林業<1911>(東証プライム)の自社社宅「みどりの社宅」に、リサイクルアルミ使用比率100%の循環型低炭素アルミ形材「PremiAL R100」を中大規模木造建築で初めて採用したと発表した。この採用により、建設時のCO2排出量(エンボディド・カーボン)の削減に貢献し、建築物の環境価値向上に寄与するとしている。

 「PremiAL R100」は、環境ラベルプログラム「エコリーフ」を取得しており、原材料調達から製造までのCO2排出量が2.9kgであることが認証されている。これは新地金を100%使用したアルミ形材と比較して約80%のCO2排出量削減を実現している。住友林業は、建設業界におけるCO2排出量の可視化や削減に取り組んでおり、「みどりの社宅」でもエンボディド・カーボンの見える化とCO2排出量削減のモニタリングを実施している。

 LIXILは環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living」を掲げ、2050年までに事業プロセスと製品・サービスによるCO2排出量を実質ゼロにすることを目指している。ハウジング事業では、2031年3月期までにリサイクルアルミの使用比率100%を目標としており、今後も循環型低炭素素材を通じて資源循環の推進や環境負荷低減に取り組むとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る