クリナップは25年3月期1Q減益、通期増益予想据え置き

(決算速報)
 クリナップ<7955>(東証プライム)は8月6日の取引時間終了後に25年3月期第1四半期連結業績を発表した。売上高が小幅に減収となった一方で、原材料価格高騰などで売上原価は増加したため各利益は大幅減益だった。ただし通期の大幅増益予想を据え置いた。積極的な事業展開により、通期ベースでの収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響で戻り高値圏から急反落の形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、売り一巡して出直りを期待したい。

■25年3月期1Q大幅減益だが通期大幅営業・経常増益予想据え置き

 25年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.7%減の316億43百万円、営業利益が43.7%減の2億72百万円、経常利益が34.9%減の4億41百万円、親会社株主帰属四半期純利益が46.7%減の1億83百万円だった。

 売上高が小幅に減収となった一方で、原材料価格高騰などで売上原価は増加したため各利益は大幅減益だった。部門別の売上高は厨房部門が1.5%減の255億08百万円、浴槽・洗面部門が6.5%減の37億88百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年3月期比4.7%増の1340億円、営業利益が63.8%増の21億円、経常利益が49.2%増の27億円、親会社株主帰属当期純利益が9.0%増の16億円としている。配当予想は24年3月期と同額の31円(第2四半期末13円、期末18円)としている。予想配当性向は71.2%となる。

 拡販や原価低減を推進して大幅営業・経常増益予想としている。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。
 売上高が24年3月期比4.7%増の1340億円、営業利益が63.8%増の21億円、経常利益が49.2%増の27億円、親会社株主帰属当期純利益が9.0%増の16億円としている。配当予想については24年3月期と同額の31円(第2四半期末13円、期末18円)としている。予想配当性向は71.2%となる。

 拡販や原価低減を推進して大幅営業・経常増益予想としている。第1四半期は大幅減益だったが、積極的な事業展開により、通期ベースでの収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は地合い悪化の影響で戻り高値圏から急反落となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、売り一巡して出直りを期待したい。8月6日の終値は656円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円36銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1571円31銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約246億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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