科研製薬が今3月期の連結業績予想と配当予想を増額修正、9月中間配当は特別配当40円を加えて115円に

■知的財産譲渡などで海外製薬大手から契約一時金8600万米ドル

 科研製薬<4521>(東証プライム)は8月7日の15時に第1四半期の連結決算と今3月期の連結業績予想、配当予想の増額修正を発表した。

 3月通期(2025年3月期)の連結業績予想は、当初、増収減益を見込んでいたが、24年5月に開示した『「NM26』の知的財産譲渡及び販売提携オプション契約の締結」においてTheJanssen Pharmaceutical Companies of Johnson & Johnson(J&J社)、Numab Therapeutics AG(ニューマブ社)より総額8600万米ドルを契約一時金として受け取ることとなり、増収増益の見込みに修正するとした。修正後の25年3月期の連結業績予想は、売上高が885億円(従来予想比17.8%増、前期比22.8%増)、営業利益は208億円(従来予想の約2.3倍、同2.2倍)、親会社株主に帰属する当期純利益は142億円(同2.5倍、同76.9%増)。増額修正後の予想1株利益は374円97銭。

 これを受け、同社では、株主への継続的な利益還元を重要な経営目標と位置づけており、業績予想等も勘案し、特別配当を実施することとした。今期・25年3月期の9月中間配当に1株あたり40円の特別配当を加えて同115円の予定(従来予想比40円増、前期比でも40円の増配)とした。3月期末配当は従来予想を継続し同75円の予定(前期も同75円)。これにより、年間配当は同190円の予定(前期比40円の増配)になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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