■月面環境に適応した機械設計で、宇宙でのインフラ整備へ
ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は8月9日、建設・鉱山機械メーカーのコマツ<6301>(東証プライム)と、宇宙機開発に関するコンサルティング契約を締結したと発表。この契約は、ispaceが持つ宇宙試験機の設計や月面環境で使用可能な部品・素材の選定に関する知見をコマツに提供し、月面建設機械開発を目指すコマツの取り組みを支援するもの。
コマツは、2021年から国土交通省および文部科学省と連携し、スターダストプログラムの一環として宇宙無人建設革新技術開発推進事業に参加している。このプロジェクトの一環として、月面建設機械の開発が進められており、今回のispaceとの提携により、技術的な基盤がさらに強化されることが期待されている。
ispaceの代表取締役CEOである袴田武史氏は、この契約について「コマツと戦略的なコンサルティング契約を締結できたことを嬉しく思う。私たちの知見がコマツの研究開発に活かされることに期待しており、異業種が共に宇宙開発に挑むことで、月面建設の実現が一層加速するだろう」とコメントした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)