大林組とコマツ、建設現場で水素活用しCO2排出40%削減へ、カーボンニュートラル実現に向け協力

■配電網のない現場でも電動化建機の運用可能性を確認

 大林組<1802>(東証プライム)は8月9日、コマツ<6301>(東証プライム)の協力のもと、大分自動車道ののり面補修工事において、建設現場での水素活用に関する実証実験を実施したと発表。この実験では、電動ミニショベルの充電用に可搬式の水素混焼発電機を導入し、建設現場における水素の活用に向けた課題の抽出と電動化建機の実用性を確認した。

 実証実験では、コマツのGX建設機械に認定された電動ミニショベル「PC30E-6」と水素混焼発電機を採用し、2024年7月に現場に導入した。発電機の燃料には、大林組が大分県玖珠郡九重町で製造した水素を供給し、軽油のみを燃料とした場合と比較して、充電時のCO2排出量を約40%削減することに成功した。

 この実験は、配電網が整っていない地域の建設現場における「給電インフラの整備」という課題に対する取り組みの一環である。大林組は同実験の成果を今後のGX建設機械導入に活用し、コマツは顧客のカーボンニュートラル実現に向けた給電ソリューションの実現を目指していく。両社は、建設現場のカーボンニュートラル実現に向けて、今後も協力して取り組んでいく方針としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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