Jトラストは「8月5日急落」のあと毎日値上がり、第2四半期の進ちょく率など好調で自社株買いの枠拡大も好感

■自社株買いは取得株数の上限を拡大、「ドル平均法」的に買付株数を増やす

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は8月14日の後場、一段と強含む相場となり、13時にかけて6%高に迫る375円(19円高)まで上げ、6日続伸基調となっている。9日に発表した第2四半期決算は通期予想に対する進ちょく率などが好調で、自社株買いの枠の拡大も発表。株価は、日経平均が過去最大の下げ幅を記録した8月5日を下値として、以後連日高で回復を続けている。

 国内で信用保証業務や証券業務、不動産業務などを行い、海外では韓国、モンゴル、インドネシア、カンボジアに拠点を置いて銀行業や貯蓄銀行業を展開する。8月9日に発表した第2四半期決算(2024年1~6月・連結)は売上収益が前年同期比22%増加し好調を継続。営業利益は同78%減だったが、期初に開示した12月通期の予想との比較では、日本金融事業の進ちょく率が58.6%、東南アジア金融事業は同81.4%と快調で、韓国・モンゴル金融事業は赤字だったが、連結業績予想は全体に据え置いた。

 また、24年3月27日から同年11月30日までの予定で行っている自己株式の取得(自社株買い)については、取得上限株数をこれまでの400万株から600万株(自己株式を除く発行済株式総数の4.36%)に拡大した。取得総額(買付予算)は従来と同額の20億円。買付期間も従来通りとした。「ドル平均法」と同様に買付株数を増やす形になり、機動的な対応を好感する声がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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