KADOKAWAは15%高、大規模サイバー攻撃の影響額や特損など発表、ひとまず「出尽くし感」

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■第1四半期で売上高26億円減、営業利益19億円減の影響

 KADOKAWA<9468>(東証プライム)は8月15日、15%高の2947.5円(393.5円高)まで上げた後も12%高の2860円前後で活発に売買され、約1か月ぶりに2900円を回復する場面を見せて大きく出直っている。14日の15時に第1四半期決算と大規模サイバー攻撃による特別損失の計上、2025年3月期の通期連結業績予想などを発表。損害額の概算が明らかになったため、相場心理に特有の「懸念出尽くし感」が働いて買いが優勢になったとみられている。

 発表によると、6月8日に発覚した同社グループのデータセンター内サーバーへの大規模サイバー攻撃による影響は、25年3月期・第1四半期連結累計期間(24年4~6月)において、出版・IP創出セグメントとWebサービスセグメントを中心に26億円の売上高の減少影響、19億円の営業利益の減少影響が発生するとともに、特別損失20億円を計上した。25年3月期の通期連結業績予想における売上高の減少影響は84億円、営業利益の減少影響は64億円、特別損失は36億円をそれぞれ見込んでいる。これらは「概算金額であり変動する可能性」(発表資料より)があるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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