マーケットエンタープライズ、大分県で初めて日出町が「おいくら」を用いた不要品リユース事業を開始

■リユース施策初導入でごみ減量化推進へ

 大分県日出町(町長:本田 博文)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年8月15日(木)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、日出町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 日出町では、リユースの重要性を感じていたものの、不要品を集めた後の保管場所や人員確保などの課題があり、これまでリユース施策を導入できずにいた。しかしながら、ごみの減量化を推進するためには、リユース施策の導入が必要不可欠と捉え、施策導入の可能性を模索していた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが日出町に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼し、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■日出町の課題と「おいくら」による解決策

 日出町では、月に1度、粗大ごみの戸別収集を行なっているが、町民が粗大ごみを自宅の外まで運び出すなどのルールがある。そのため、「大きな物を自宅の外に運び出すのが難しい」や「自分で不要品を規定の長さまで切断するのが難しい」など、町民の声が町に寄せられていた。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取が可能で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、町民のサービス利用はもちろん、町の費用負担もない。

■今後について

 8月15日(木)15時(公開時間が前後する可能性がある)に日出町ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。日出町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、町民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■大分県速見郡日出町

 日出町は、大分県の中東部にある町である。県都である大分市や、観光地である別府市からも近く、良好なアクセス環境に恵まれている。豊かな自然が育む清らかな湧水や、「城下かれい」に代表される新鮮な海の幸なども魅力のひとつである。また、生活に必要な施設やインフラが整っており、住みやすいコンパクトシティとなっている。また、2024年3月31日には、町制施行70周年の大きな節目を迎えた。

・人口:27,874人(男13,387人、女14,487人)(2024年6月30日)
・世帯数:12,872世帯(2024年6月30日)
・面積:73.26平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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