■第1四半期は主力の産業機器、航空機向け受注が好調
京写<6837>(東証スタンダード)は8月16日の後場、一段と株価回復を強め、13時40分にかけて345円(13円高)をつけて4日続伸基調となっている。日経平均が過去最大の下げ幅を記録した8月5日には、全体の下げに巻き込まれるように一時261円まで下押したが、その後は回復の動きが快調。7月末に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)が堅調で、今3月期の連結業績予想は営業利益20.3%増などの予想を据え置き、引き続き業績拡大への期待が強い相場になっている。
プリント配線基板の世界的大手で、第1四半期の連結決算は、売上高が前年同期比2.2%増加し、営業利益は同5.1%増加した。営業外の利益は前期の補助金収入の反動で減益だったが、主力の産業機器、航空機向けの受注が好調で、海外では、インドネシアで事務機分野の受注が回復し、ベトナムで引き続き北米向けの自動車関連分野の受注が好調に推移した。
今3月期は、前期に生産ラインを増設したベトナム工場で引き続き旺盛な自動車需要が期待され、中国では、付加価値の高い金属基板増加や、国内では実装事業が堅調に推移する見込み。連結業績予想は全体に据え置き、売上高は250億円(前期比1.7%増)、営業利益は13億円(同20.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億40百万円(同5.8%増)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)