【KSI:自民党総裁選と次期衆院選に関する意識調査】
■岸田首相退陣「もっと早く」42%、年内衆院選を58%が望む
紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI)が実施した緊急調査では、岸田文雄首相が自民党総裁選への立候補を見送ったことに対し、42.5%の回答者が「もっと早く退陣すべきだった」と回答し、32.0%がその判断を妥当と考えている。岸田首相の退陣時期については、国民の間で賛否が分かれている。
■次期首相は石破15%、高市11%、菅、小泉、河野各6%
調査では、次期首相にふさわしい自民党の国会議員として石破茂氏が15.4%でトップに立ち、高市早苗氏が11.8%で続いた。また、自民党支持層に限って見た場合、高市氏が19.7%で石破氏を上回り、河野太郎氏と菅義偉氏がそれぞれ12.7%で並んだ。小泉進次郎氏は11.6%で二桁を超えているが、年代別の傾向としては石破氏が高齢層に支持される一方、他の候補者には顕著な年代別の差異は見られなかった。
次期衆院選の時期についての質問では、「新首相指名後の秋」が23.6%で最多を占め、「1日でも早く」が23.3%で僅差となり、「年末まで」が11.0%で続いた。これにより、約57%の国民が年内の衆院選を望んでいることが明らかになった。
また、次期衆院選における比例代表での投票先については、自民党が15.1%でトップを占め、日本維新の会が7.9%、立憲民主党が6.3%、国民民主党が4.2%で続いている。自民党支持層では高市早苗氏が最も支持されているが、党外の支持率では石破茂氏が優位に立っている。
岸田内閣の支持率は13.5%と横ばいで、「支持しない」との回答が74.1%に達しており、内閣の支持基盤が揺らいでいる様子がうかがえる。紀尾井町戦略研究所が実施したこの調査は、今後の自民党総裁選と次期衆院選における重要な指針となる可能性が高い。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)