【株式市場】日経平均は反発674円高、出直りの鈍い銘柄にも買い波及する様子で全般底上げし3万8000円を回復

◆日経平均は3万8062円92銭(674円30銭高)、TOPIXは2670.54ポイント(29.40ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は17億3502万株

 8月20日(火)後場の東京株式市場は、王子HD<3861>(東証プライム)や日本航空<9201>(東証プライム)が一段ジリ高傾向を続け、8月初旬の下げに対して回復の鈍かった銘柄が強いとの見方があり、急落後の底上げが交互に進む様子となった。朝方を除いて軟調だった三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)も再び堅調さを取り戻して売買された。JR東日本<9020>(東証プライム)や東急<9005>(東証プライム)も終盤までジリ高を続け、これらは東京メトロの株式上場に向けた期待の見方。日清食品HD<2897>(東証プライム)やキユーピー<2809>(東証プライム)もジリ高となった。

 日経平均は前引けより160円高で始まり、13時前の847円77銭高(3万8236円39銭)を上値にもみ合ったが、大引けも上げ幅600円台で2日ぶりに3万8000円台を回復した。

 後場は、あいHD<3076>(東証プライム)が一段と上げて始まり6月決算と今期予想など好感され、子会社になる予定の岩崎通信機<6704>(東証プライム)も一段高。M&A総研<9552>(東証プライム)はカナダのコンビニ大手がセブン・アイHDへの買収を打診との報道を受けて事業に追い風の期待。東和ハイシステム<4172>(東証スタンダード)は昼前に発表した業績予想の増額修正が好感されて急伸しストップ高。京写<6837>(東証スタンダード)は割安感などで一段と出直り拡大。Fusic<5256>(東証グロース)は宇宙ビジネス向けクラウドサービスの新商品に注目集まり急伸しストップ高。タイミー<215A>(東証グロース)は4日ぶりに上場来高値を更新。

 東証プライム市場の出来高概算は17億3502万株(前引けは8億7221万株)、売買代金は3兆9631億円(同1兆9318億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1488(前引けは1443)銘柄、値下がり銘柄数は128(同185)銘柄。

 東証33業種別指数は前引けと同じく小売り、銀行を除く31業種が値上がりし、パルプ紙、陸運、非鉄金属、空運、電力ガス、精密機器、ゴム製品、情報通信、建設、金属製品、倉庫運輸、医薬品、サービス、その他製品、などが値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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