And Doホールディングス、HLB(ハウス・リースバック)のノウハウを生かした活用事例などを開示

■先に発表した決算説明資料を拡充して20日午後発表

 And Doホールディングス<3457>(東証プライム)は8月20日午後、同月14日に開示した6月決算説明会資料を拡充し、RM(リバースモーゲージ)とHLB(ハウス・リースバック)のノウハウを生かした活用事例や今後の成長戦略(方向性)についても触れた説明会資料を開示した。

■今期も売上高、各利益は最高を更新する見込み

 2024年6月期の連結決算は、売上高、各利益とも最高を更新し、売上高は期初計画を17.8%上振れて675億79百万円(前期比36.4%増)となり、営業利益は期初計画を0.3%下回ったが35億87百万円(同13.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は期初計画を4.2%上回り24億76百万円(同12.8%増)となった。

 財務状況は改善傾向となり、負債及び総資産が圧縮され、自己資本比率は21.6%となり、前期の18.5%から3.1ポイント改善した。

 同社では、今期・25年6月期を最終年度とする中期経営計画に基づき、「フランチャイズ事業」、「ハウス・リースバック事業」、「金融事業」不動産売買事業」を成長強化事業として経営資源を集中し、『不動産×金融サービス』の深化及び高収益体質化の促進に努めている。

 今6月期は、各々の成長強化事業について、以下の事業戦略を進める。

・フランチャイズ事業:引き続き都市部の開発に注力。人材、プロモーションへ積極投資
・ハウス・リースバック:不動産売買事業とのバランスを見つつ、取扱件数は拡大を目指す
・金融:保証残高の積み上げを加速、付随する不動産取引の獲得によりグループ収益に貢献
・不動産売買:回転率にも留意し、グループ業績の牽引役としてさらなる飛躍を図る

 そして、今6月期の連結業績予想は、売上高が700億円(前期比3.6%増)、営業利益が40億円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は26億40百万円(同6.6%増)、1株利益132円62銭。年間配当(期末のみ実施)は1株当たり45円(前期比2円の増配)を予定する。

 そして、今後の成長戦略として、以下の項目に重点を置いてグループのさらなる飛躍を図る。
⚫成長強化事業の拡大
⚫ハウス・リースバックの戦略的な活用
⚫財務戦略
⚫新たな5年計画イメージ

 この中で、ハウス・リースバックの戦略的な活用の事例としては、「債務者死亡後も配偶者以外の相続人が、引き続き自宅に居住することができた事例」や、「RMに限らず、お客様のニーズに応じて様々なLTV(借入割合・借入限度)への対応が可能」、などを例示した。

◆債務者死亡後も配偶者以外の相続人が、引き続き自宅に居住することができた事例
<RM(リバースモーゲージ)からHLB(ハウス・リースバック)への事例

<状況>
自宅を担保にして資金を融通していた債務者が死去し、相続人は同居の長女のみだが、長女は老後資金に不安、また自宅に住み続けたく、金融機関に相談。
<解決策>
長女のニーズを確認しつつ、自宅を売却して資金を融通した上でそのまま居住できるHLB(ハウス・リースバック)契約を締結、RM(リバースモーゲージ)を返済。

◆RM(リバースモーゲージ)に限らず、お客様のニーズに応じて様々なLTV(借入割合・借入限度)への対応が可能な事例

<状況>
地方でRM(リバースモーゲージ)利用者が、生活費確保のため増額を要望。しかし、LTV(借入割合・借入限度)上限に達していたため増額の対応できず。
<解決策>
極度増額の代替案としてHLB(ハウス・リースバック)を提案し、切替える。自宅を担保にして資金を借り入れる方法から、自宅を売却して資金を融通し、利息相当分だけを支払いながらそのまま居住できることになった。
(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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