大成建設が昨年来の高値に迫る、黒字化決算に続き世界初の環境配慮コンクリと3Dプリンティングによる高機能柱部材も好感

■4~6月の連結売上高は39%増加し各利益とも大幅な黒字に転換

 大成建設<1801>(東証プライム)は8月23日、一段高となり、午前9時40分を過ぎて6590円(223円高)まで上げ、今年7月につけた昨年来の高値6600円に迫っている。22日付で「世界初、環境配慮コンクリートと3Dプリンティング技術を融合し高機能な柱部材を開発」と発表し、期待されている。8月9日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は各利益とも大幅な黒字に転換。買い安心感があるところに期待材料が飛び出す形になった。

 環境配慮コンクリートと3Dプリンティング技術による新たな柱部材は、現在建設中の「大成建設グループ次世代技術研究所」(埼玉県幸手市)の研究管理棟(ゼロカーボンビル)のエントランス柱に初適用した。複数層を重ねた波形の凹凸模様をずらし、波形の起伏が交互になるように配置することで隙間を作り、隙間を透過する漏れ光や染み出し空調によって、従来の建材にはないまったく新しい意匠性と機能性を兼ね備えているという。

 4~6月の連結売上高は前年同期比39.0%増加し、営業利益は187.9億円となり、前年同期の80.4億円の損失から大幅に改善した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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