椿本チエインとKDDIの合弁会社「Nexa Ware」がAIで倉庫業務を効率化、人手不足解消へ

■倉庫内データを活用し作業効率1.4倍を実現

 椿本チエイン<6371>(東証プライム)とKDDI<9433>(東証プライム)の合弁会社である「Nexa Ware」は、物流倉庫内データを活用した新たなデータ分析サービス「Nexa Warehouse-Optimizer」の提供を2024年8月22日から開始した。同サービスは、物流2024年問題や労働人口不足などの課題解決に向け、物流倉庫業務の効率化を支援するものである。

 同サービスの特徴は、倉庫内のデータを分析し、作業工程全体の最適化を図ることにある。特に、作業員のシフト作成を自動化し、Webダッシュボードで可視化・提案する機能により、物流倉庫内のデジタル化が進む。KDDI物流センターで行われた実証実験では、1.4倍の作業効率化が実現しており、その効果が証明された。

 8月22日に、KDDI東日本物流センターで開催された「物流DXに関する説明・物流センター見学会」において、同サービスが紹介された。このイベントは、物流業界におけるデジタルトランスフォーメーションの一環として、サービスの実用性と将来性を示す場となった。

 今後、Nexa Wareは、物流現場での課題解決を目指し、マテハンシステムとの連携を強化していく。ベンダーフリーなアプローチにより、多様な機器やシステムに対応することで、次世代型の物流倉庫自動化ソリューションを提供し、物流倉庫のDXをさらに推進していく方針である。

 椿本チエインとKDDIは、2022年11月に業務提携を開始し、2024年4月に「Nexa Ware」を設立。両社は、「物流の未来をお客さまと共に創る」というミッションのもと、次世代型の物流倉庫自動化ソリューションを提供することで、物流DX分野における新しい価値創造を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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