岩手銀行、生成AIアプリ『neoAI Chat』導入で生産性向上

■生成AI活用の実証実験を経て、行内専用環境を構築

 岩手銀行<8345>(東証プライム)は8月26日、生成AIアプリケーション「neoAI Chat」を導入し、使用を開始したと発表。NTTデータ東北とneoAIと連携し、Microsoft Azure上に当行専用の環境を構築。新技術を活用し、顧客へのサービス向上を目指す。2023年9月から10月にかけて実施した実証実験で、生産性向上に効果があると判断されたため、本格導入に至った。主要な機能には、プロンプトテンプレートやデータ抽出アルゴリズム、チャットボット機能が含まれる。

 生成AIの導入に際しては、高度なセキュリティ対策を施し、ChatGPTのハルシネーションに対応する機能も実装された。ユーザー管理や権限管理の強化に加え、ワンタイムパスワードやIPアドレス制限、暗号化といった対策も講じられている。また、行内データの活用を通じ、業務の効率化が期待される。

 岩手銀行は、NTTデータ東北が提供するクラウド基盤を利用し、生成AIを安全かつ効果的に運用する体制を整えた。今後も新技術の導入を積極的に進め、顧客サービスの向上と業務効率化を追求していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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