■円高は訪日旅行に逆風だが取扱高は「海外旅行>訪日旅行」
エイチ・アイ・エス<9603>(東証プライム)は8月23日、一段と出直りを強め、7%高の1865円(114円高)まで上げ手約2か月ぶりに1860円台を回復し、後場、14時を過ぎても1850円前後で強い相場となっている。米金融政策当局FRBトップの9月利下げ発言を受けて円相場が前週末比で2円超の円高となり、海外旅行客の増加に期待が強まったもようだ。円高は訪日外国人には逆風だが、エイチ・アイ・エスの取扱い状況は海外旅行が197億円、訪日旅行が9.7億円(日本国内における旅行区分別取扱高、2024年6月度、7月31日開示)。圧倒的に海外旅行が多い。
また、同時点での海外旅行の取り扱い高は、新型コロナ前の2019年同月の68.6%にとどまっている。このため、株式市場関係者からは、為替が追い風になれば一気に回復する余地があるとして期待する様子もある。23日は、エアトリ<6191>(東証プライム)、KNT-CTホールディングス<9726>(東証スタンダード)、HANATOUR JAPAN<6561>(東証グロース)など旅行社株の値上がりが目立っている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)