■「当社が保有する全株式を現物配当により当社株主に分配」
メルコHD(メルコホールディングス)<6676>(東証プライム)は8月27日、飛び出すように大きく出直り、取引開始後に11%高の3295円(316円高)まで上げて8月1日以来の3200円台を回復した。26日の夕方、子会社(シマダヤ株式会社)の上場承認取得(2024年10月1日上場予定)などを発表、午前10時半にかけては3310円(331円高)とさらに上値を追っている。
子会社(シマダヤ株式会社)は生麺製品で著名。その上場については、5月に「当社が保有する全株式を現物配当(金銭以外の財産による配当)により当社株主に分配すること(以下「本スピンオフ」という。)を、2024年6月26日開催予定の第38期定時株主総会(以下「本定時株主総会」という。)に付議する」と発表済み。「基準日時点の当社の株主の皆様は、本スピンオフの結果、当社株式とシマダヤ株式という2銘柄の上場株式を保有することになり」「本スピンオフの結果、シマダヤは当社の連結子会社ではなくなる予定」とした。
株式市場関係者からは、「ストップ高を何度も経験している投資家でもTOB(公開買付)への応募や今回のような「現物配当」はそれほど頻繁に経験できるケースではないので、社会勉強のつもりで投資してみる買いが少なくないのではないか」といった見方も出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)