クレスコが戻り高値を更新、業績好調、ホテルの部屋割り業務効率化ツールの横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ導入にも注目集まる

■7月初に株式2分割を実施、新たな投資家層の参加も期待

 クレスコ<4674>(東証プライム)は8月27日の後場、一段と強含む相場になり、13時に1279円(51円高)まで上げる場面をみせて戻り高値を更新している。受託ソフト開発の大手で、業績は好調。直近は、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズにホテルの部屋割り業務効率化ツール「RooMagic」の新バージョンの導入決定と8月15日に発表したことなどが折に触れて注目され、好業績をベースに買い材料となっている。7月1日付で1株につき2株の割合で株式分割を行ったため、分割前に比べて最低投資金額が2分の1になっており、新たな投資家層の参加も見込まれている。

 ホテルの部屋割り業務効率化ツール「RooMagic」は、ホテル従業員の部屋割り業務の負担を軽減し、顧客ニーズに応じた最適な部屋割りを実現する業務効率化ツール。新バージョンでは、操作性向上と機能追加により、さらなる生産性と顧客満足度の向上を実現した。

 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズでは、旧バージョンに対しご関心をいただいていたというが、旧バージョンでは一部の複雑な部屋割りルールに対応できない課題があった。このため、新バージョンの開発にあたり貴重なフィードバックを頂戴し、機能強化に協力いただいた結果、業務時間の大幅な削減が見込まれることが確認された。また、部屋割り業務の品質の底上げが実現できると評価され、導入が決定したという。

 8月6日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月、連結)は、営業利益が前年同期比85.0%増加するなどで、あらためて好調さをうかがわせた。3月通期(25年3月期)の連結業績予想は全体に従来予想を継続し、予想営業利益は前期比15.2%増の59億円。最高益を連続更新することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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