■「メモリ向けのプローブカードのシェアが高いということが非常に追い風」
日本マイクロニクス<6871>(東証プライム)は8月30日、次第に反発幅を広げる相場となり、午前10時40分を過ぎて7%高の4830円(320円高)まで上げて下値圏から出直っている。半導体検査などのメモリ向けプローブカードの世界的大手で、米エヌビディアの四半期決算と先行き見通しを受けて同社への期待も再燃したとみられている。
日本マイクロは8月9日に発表した第2四半期決算で、「生成AIに関連したメモリ半導体の需要増が寄与することで、2024年通期業績は前年同期を大きく上回る見通し」「メモリ向けのプローブカードのシェアが高いということが非常に追い風となっており、このHBM向けの需要が急激に増加している」(説明会書き起こしより)とした。米エヌビディアの四半期決算(5~7月)は売上高が前年同期比2.2倍で、8~10月の見通しは同約80%増と伝えられた。エヌビディアの株価は事前の期待が高かったことと8~10月の見通しが鈍化することから下げたが、生成AI向け半導体の需要は引き続き大幅に伸びる見通しのため、日系の半導体関連株にとっては見直し買いの好材料との見方が少なくないようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)