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- ティムコは小休止の相場だが業績予想を下方修正する前の株価を上回り買いの勢いを示す
■「急激な円安による売上総利益率の低下」が終息、新たな取組にも期待
ティムコ<7501>(東証スタンダード)は8月30日、754円(4円安)で大引けとなり、8月初旬に全体相場が急落した際の下げを完全に取り戻して小休止の様子となった。フィッシング・釣り用品やアウトドア用品の大手で、さる7月9日に業績予想の下方修正を発表。しかし株価は下方修正発表日の終値716円を上回っており、発表後に全体相場の急落が発生したことを踏まえると、買いの勢いの強さが感じられる相場になっている。
業績予想の下方修正は、フィッシング事業で引き続き釣用品市場が在庫調整局面であ
ることや、アウトドア事業で期初に記録的暖冬のため防寒衣料の販売が低迷したことに加え、「急激な円安による売上総利益率の低下」(発表リリースより)などが要因となり、今期・2024年11月期の通期業績予想を従来予想に比べて売上高は4.8%下回る34億03百万円の見込みに見直し、経常利益は同64.2%下回る49百万円の見込みに、純利益は同75.9%下回る20百万円の見込みに見直した。
ただ、上記の要因となった「急激な円安」については、日銀が7月下旬に実施した政策金利の引き上げを境に下げ止まり、急激な円高になる日を交えて一進一退となっている。また、24年4月には、キャンプ・アウトドア用品のスノーピークとともに群馬県上野村の魅力を最大化させるため包括連携協定を締結と発表し、新たな取組を開始した。
第3四半期の決算発表は24年10月10日の予定。この頃に向けてさらに投資家の注目度が高まる可能性があり、株価も再び動意を強める可能性がありそうだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)