HIS、コンテナホテル運営のデベロップ社を買収、地方観光活性化、災害時にも活用可能

■地方の宿泊施設不足解消へ、観光業界の新たな取り組み

 エイチ・アイ・エス(HIS)<9603>(東証プライム)は8月30日、コンテナホテルを全国に展開するデベロップの発行済株式を取得し、同社を持分法適用会社とすることを発表した。デベロップ社は、全国25県に96施設のコンテナホテルを展開しており、そのフレキシブルな宿泊施設は、災害時の避難所としても活用される「レスキューホテル」として注目を集めている。

 インバウンド需要の急速な回復とともに、観光地の過密化を軽減するため、地方への誘客推進が求められている。しかし、地方には宿泊施設の不足や立地の課題が残っており、これらの課題を解決する手段として、デベロップ社のコンテナホテルが有効であると考えられる。HISは、この株式取得により、デベロップ社の成長を支援し、持続可能な観光地域づくりを目指すとともに、地域の課題解決を図る方針。

 今回の株式取得により、HISはデベロップ社の議決権割合20.21%を取得することになり、HISのネットワークを活かしてデベロップ社のさらなる発展を支援する。また、取得価額は非開示とされているが、HISの連結業績に与える影響は軽微であると見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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