【マーケットセンサー】日本の「隠れ資産」が動き出す!リユース市場の拡大に期待
- 2024/9/1 18:32
- コラム
■産金株からリユース株まで!金価格関連株の投資戦略
マーケットセンサーでは、金価格関連株が「ラストリゾート(最後の拠り所)」としての役割を果たす可能性に注目した。特に、今3月期業績を上方修正した住友金属鉱山<5713>(東証プライム)をはじめとする産金株や、貴金属の回収を手掛けるリデュース株、貴金属の買い取り・再販を行うリユース株が注目されている。これらの株式は、将来の市場変動に対応するための重要な投資先として考えられており、今後の相場のアップサイド・ダウンサイドに備える上で有力な選択肢となり得る。
リユース株の中でも、BuySell Technologies<7685>(東証グロース)が注目される。同社は8月14日に今12月期業績の上方修正と増配、さらに骨董・古美術のリユース事業を展開するレクストホールディングスを完全子会社化したことを発表し、年初来高値を更新している。これに対し、コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)やトレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)も負けじと、今期業績の上方修正と増配を発表。コメ兵HDは、日本のリユース文化を米国に広めるために米国子会社を設立するなど、海外展開にも意欲を見せている。
日本の家計に眠る隠れ資産は約66兆円と推定されており、金価格の上昇がこれらの資産を掘り起こすきっかけとなることが予想される。リユース市場では、買取王国<3181>(東証スタンダード)やハードオフコーポレーション<2674>(東証プライム)、ゲオホールディングス<2681>(東証プライム)、シュッピン<3179>(東証プライム)、テイツー<7610>(東証スタンダード)などが注目され、さらなる成長が期待されている。フリマアプリのメルカリ<4385>(東証プライム)も、米国事業での苦戦を乗り越え、この市場での存在感を高めることが予測される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)