【株式市場特集】中間配当&分割のダブルチャンス!高配当株でインカムとキャピタルゲインを

■9月相場を制するのは高配当株!安定収入と株価上昇の両立を目指す

 9月の株式市場は、日米の政治情勢、中央銀行の政策決定会合、そして中間配当の権利取りなど、重要なイベントが目白押しである。特に、中間配当は、高配当利回りの銘柄を中心に注目されており、配当の再投資による株価押し上げ効果も期待される。投資家は、高配当利回りランキングの上位銘柄や、配当貴族指数連動のETFなどを参考に、9月の相場を攻略したい。

■高島は6%でトップにランクされ配当貴族の三菱HCキャピタルは26年連続の増配

 全市場ベースでの高配当利回りランキングのトップに位置するのは、3年間の期間限定で年間配当100円を予定しているダイドーリミテッド<3205>(東証プライム)の10.72%だが、残念なことに同社は中間配当を実施せず期末配当一本である。中間配当実施限定のランキング首位は、配当性向を40%から80%、総還元性向を50%から100%に引き上げ、配当を40円から80円に倍増させて配当利回りが6.11%に高まる高島<8007>(東証プライム)である。以下トップ10は、新家工業<7305>(東証スタンダード)、日産自動車<7201>(東証プライム)、アールビバン<7523>(東証スタンダード)、MIRARTHホールディングス<8897>(東証プライム)、ユナイテッド<2497>(東証グロース)、極東開発工業<7226>(東証プライム)、東洋建設<1890>(東証プライム)、ヒラノテクシード<6245>(東証スタンダード)、大和工業<5444>(東証プライム)と続き、第10位の大和工業の配当利回りは、5.58%と東証プライム市場全銘柄平均の2.28%を大きく上回る。

 10年以上連続増配している銘柄で構成される配当貴族指数に連動しているETF、投資信託の上位に組み入れられているのが目立つ銘柄では、大林組<1802>(東証プライム)、日本曹達<4041>(東証プライム)、東ソー<4042>(東証プライム)、サンゲツ<8130>(東証プライム)、MS&ADインシュランスグループホールディングス<8725>(東証プライム)、電源開発<9513>(東証プライム)などと続きいずれも配当利回りは4%を超える。また今3月期配当を26期連続の増配と見込んでいる三菱HCキャピタル<8593>(東証プライム)は、連続増配企業ランキングのトップ3にランクインし配当利回りは3.8%となる。

■中間配当と分割のダブル権利取り銘柄はキャピタルゲイン期待の二刀流投資も

 中間配当と株式分割のダブルの権利取りで配当利回りが4%を超える高配当利回り株は、コード番号順に石油資源開発<1662>(東証プライム)、トーエネック<1946>(東証プライム)、宮地エンジニアリンググループ<3431>(東証プライム)、日本曹達、高田機工<5923>(東証スタンダード)、酒井重工業<6358>(東証プライム)、EIZO<6737>(東証プライム)、小松ウオール工業<7949>(東証プライム)、加賀電子<8154>(東証プライム)、ソフトバンク<9434>(東証プライム)と続き、9月末に株式分割を予定している銘柄の2割弱を占める。

 このうち宮地エンジは、昨年9月末に株式分割を実施したが、今年8月に全般相場の急落時に3600円安値に突っ込んだのと合わせて2回目の株式分割(1対2)と自己株式立会外買付取引を同時発表したダブルセット銘柄でもある。今3月期業績も連続過去最高更新予想にあり、PERも13倍台と割安で今年7月につけた年初来高値5060円が意識されそうだ。このほか石油資源開発、トーエネック、日本曹達、高田機工、酒井重工、小松ウオール、加賀電子のPERが4倍~14倍と市場平均を下回って割安であり、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」を狙う二刀流投資も可能になりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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