マーケットエンタープライズ、千葉県匝瑳市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース新施策導入による廃棄物削減へ

 千葉県匝瑳市(市長:宮内 康幸)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年9月2日(月)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、匝瑳市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 匝瑳市では、ごみの減量を課題として捉えており、廃棄物削減につながるリユース施策導入の可能性をこれまで模索していた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが匝瑳市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼し、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■匝瑳市の課題と「おいくら」による解決策

 匝瑳市では、指定ごみ袋に入らない粗大ごみは、市民が匝瑳中継施設や東総地区クリーンセンターへ直接搬入する必要がある。そのため、これまで市には、自力で搬入ができない場合の対応策の相談が寄せられていた。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、市では回収を行なっていない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用はもちろん、市の費用負担もない。

■今後について

 9月2日(月)15時(公開時間が前後する可能性がある)に匝瑳市ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。匝瑳市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいくす。

■千葉県匝瑳市

 2006年1月23日、八日市場市と野栄町が合併して、「匝瑳市(そうさし)」が誕生した。匝瑳市は、千葉県の北東部に位置し、東京からは70キロメートル圏、成田空港からは車で約30分の距離にある。市の中心部をJR総武本線と国道126号が東西に走り、成田方面とは国道296号で結ばれており、みどり豊かな恵まれた自然と歴史のある街である。市の北部は、谷津田が入り組んだ複雑な地形の台地部となっており、里山の自然が多く残されている。南部は、平坦地で市街地を除いてほとんどが田園地帯となっており、白砂青松の続く九十九里海岸に面している。気候は海洋性の温暖な気候で、年間平均気温は16度、東京周辺に比べると、夏は涼しく冬は暖かい、とても過ごしやすい土地柄で、冬でもほとんど降雪は見られない。

・人口:33,437人(男16,691人、女16,746人)(2024年7月31日)
・世帯数:14,944世帯(2024年7月31日)
・面積:101.48平方キロメートル(2024年6月30日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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