ステラファーマが一時ストップ高、BNCTの治験契約締結を発表、胸部固形悪性腫瘍に対する新たな治療法に期待

■胸部複数の癌種を対象としたBNCT治験へ

 ステラファーマ<4888>(東証グロース)は9月3日、100円高(19.92%高)の602円まで上げて一時ストップ高している。同社は9月2日、国立がん研究センター、住友重機械工業<6302>(東証プライム)、CICSとの間で、再発した切除不能な胸部固形悪性腫瘍患者に対するホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の第Ⅰ/Ⅱ相バスケット試験に関する契約を締結したと発表。同治験は、CICS-1中性子照射装置とSPM-011ホウ素薬剤を使用し、安全性と有効性を評価するものであり、世界初となる胸部に発生する複数の癌を対象とした治験である。

 同治験においては、すべての被験者に対して[18F]FBPA-PETを実施し、BNCTの適否判定を探索的に評価することも目的としている。[18F]FBPA-PETは、がん細胞に対するホウ素集積量を測定する検査であり、治療の適切性を事前に確認することが可能。これにより、患者ごとに最適な治療法を提供できると期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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