■腰椎椎間板ヘルニア治療剤、全身麻酔の必要なく侵襲が小さい
生化学工業<4548>(東証プライム)は9月3日、再び出直る相場となり、860円(20円高)まで上げた後も850円前後で堅調に売買されている。日経平均が過去最大の下げ幅を記録した8月5日は全体相場の下げに巻き込まれるように下押したが、下旬にはこの下げをほぼ完全に回復し、直近は小休止の様相を呈している。『SI-6603』(腰椎椎間板ヘルニア治療剤、一般名:コンドリアーゼ)に関する米国での生物製剤承認申請(BLA)が5月に米国食品医薬品局(FDA)によって受理された。「現在、承認取得に向けて準備を進めている」(決算短信より)ところで、株価にも『SI-6603』承認への期待が込められているようだ。
『SI-6603』は、コンドリアーゼを有効成分とし、椎間板内に直接注射する治療剤。全身麻酔の必要がなく、手術療法と比較して身体的侵襲が小さいという特徴を有している。1回の投与で腰椎椎間板ヘルニアの症状改善効果が期待できることから、米国において新たな治療選択肢の提供を目指す。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)