デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、水疱性角膜症治療薬の臨床試験で安全性確認
- 2024/9/5 08:40
- IR企業情報
■第一例目移植実施、安全性確認で試験継続へ
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>(東証グロース)とアクチュアライズが共同開発を進める再生医療用細胞製品「DWR-2206」について、国内第Ⅱ相臨床試験における第一例目の被験者への移植を実施したことを報告した。同製品は、水疱性角膜症患者を対象とした細胞治療法として開発されており、今回の移植による経過観察をもとに、今後の治験継続に必要な安全性評価が得られた。
2024年7月に行われた第一例目の移植は、第三者委員会である効果安全性評価委員会にて安全性が確認され、同試験の継続が正式に承認された。同試験は、水疱性角膜症に対するDWR-2206の安全性および有効性を探索するもので、被験者6名を対象に多施設共同非遮蔽非対照試験の形式で進行する。治験は48週にわたり観察され、安全性や視力改善の有無などが評価される。
DWR-2206は、ヒト角膜内皮細胞を生体外で増殖させた製品であり、Rhoキナーゼ阻害剤を含む凍結保存液に懸濁して使用。角膜内皮の再生を促進するこの治療法は、角膜浮腫を引き起こす水疱性角膜症の治療に新たな選択肢を提供する可能性がある。現在のところ、今回の試験による当社の2024年12月期業績予想に変更はない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)