■『円安=インバウンド増加』の図式で注目再燃
パリミキHD(パリミキホールディングス)<7455>(東証プライム)は9月9日、軟調に始まったものの前引けは350円(14円高)と切り返し、後場は一段と上げて13時過ぎに364円(28円高)をつけ、1か月ぶりに360円台を回復している。為替相場を見ると朝方の円高が次第に鈍化傾向となっており、同社が8月初旬に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)では「インバウンド顧客が多い店舗の業績は好調」(決算短信より)だったため、『円安=インバウンド増加』の図式から次第に買いが優勢になったと見られている。
第1四半期決算は経常利益と純利益が減益だったが、本業の推移を示す売上高と営業利益は拡大した。「主に百貨店に入っている(株)金鳳堂においては、インバウンド顧客の増加やサングラス売上が好調」(同)。国内事業では、店舗数はしばらく純減が続いたが、移転新店も含めて通期では純増を計画」(同)と、久々に攻めの経営に転じている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)