■次世代通信に向けた新たなソリューションの創出を目指す
シャープ<6753>(東証プライム)は9月11日、衛星通信アンテナの開発を行う千葉県千葉市の幕張事業所に、国内最大級のCATR方式電波暗室を新設したと発表。この暗室は、口径80cmまでのLEO/MEO衛星通信アンテナの性能測定が可能で、9月12日から運用を開始する。約7mの幅のコンパクトな空間で高精度な測定を実現し、衛星通信アンテナの開発スピードを加速させる。
同暗室は、衛星通信用途のKu/Ka帯に加え、6Gの周波数帯として注目されるFR3帯の測定にも対応している。さらに、同事業所内の「SHARP Local 5G Trial Field」を「SHARP NEXT GENERATION COMMUNICATION Trial Field」としてリニューアルし、衛星通信を含む次世代通信の共創の場とした。
シャープは、この新設備を活用し、衛星通信アンテナや次世代スマートフォンなどの開発を推進する。また、パートナー企業や大学、研究機関との協力を通じて、新たなソリューションの創出に取り組む方針である。同暗室の設置は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)からの助成を受けて実現した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)