マーチャント・バンカーズは24年10月期3Q累計順調、不動産売却や海外投資案件が貢献

(決算速報)
 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は9月13日の取引時間終了後に24年10月期第3四半期累計連結業績を発表した。前期が7ヶ月決算のため前年同期との比較はできないが、不動産物件の売却や海外投資案件の配当金などで概ね順調だった。そして通期大幅黒字転換予想を据え置いた。第3四半期累計の進捗率は低水準の形だが、第4四半期の不動産物件の売却などで通期予想の達成を目指すとしている。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価はモミ合う形だが、調整一巡して上放れの展開を期待したい。

■24年10月期3Q累計順調、通期大幅黒字転換予想据え置き

 24年10月期第3四半期累計(23年11月~24年7月)の連結業績は、売上高が21億74百万円、営業利益が1億42百万円、経常利益が6百万円、親会社株主帰属四半期純利益が90百万円だった。

 前期が7ヶ月決算のため前年同期との比較はできないが、不動産物件の売却や海外投資案件の配当金などで概ね順調だった。賃貸用不動産の取得は7件、売却は2件だった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が3億63百万円で営業利益が68百万円の損失、第2四半期は売上高が10億55百万円で営業利益が83百万円、第3四半期は売上高が7億56百万円で営業利益が1億27百万円だった。

 24年10月期通期(12ヶ月決算)の連結業績予想は据え置いて、売上高が30億円、営業利益が6億円、経常利益が4億円、親会社株主帰属当期純利益が2億60百万円としている。配当予想は23年10月期比1円増配の2円(期末一括)としている。

 マーチャント・バンキング事業の計画は売上高が16億50百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が4億10百万円としている。第1四半期に年間賃貸料収入11億円体制を確保したことに加え、販売用不動産の売却については4物件以上(上期2物件以上、下期2物件以上)の売却を見込んでいる。7月22日には神戸市兵庫区の共同住宅の売却(決済・引渡日24年8月)をリリースしている。

 24年10月期は大幅黒字転換・増配予想としている。第3四半期累計の進捗率は低水準の形だが、第4四半期の不動産物件の売却などで通期予想の達成を目指すとしている。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価はモミ合う形だが、調整一巡して上放れの展開を期待したい。9月13日の終値は303円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8円88銭で算出)は約34倍、今期予想配当利回り(会社予想の2円で算出)は約0.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS137円64銭で算出)は約2.2倍、そして時価総額は約89億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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