川田工業、ロボット自動塗装で生産性向上と品質安定化へ、熟練工の技術継承と労働力不足解消に貢献

■国内最大級の施工面積を誇る実験棟を構築し、塗装工程の自動化を推進

 川田工業と、その持株会社でもある川田テクノロジーズ<3443>(東証プライム)ならびに、常盤電機(本社:岐阜県各務原市)の3社は9月18日、川田工業の富山工場に国内最大級の施工面積を持つ「ロボット自動塗装」実験棟を構築したと発表。新たに開発した自走式「自動塗装ロボット」と「自動搬送装置」を組み合わせ、年間を通じて高品質な塗装を実現する技術の確立を目指していく。この取り組みは、川田グループのDX加速策の一環であり、橋梁分野の生産性向上と新たな職域創出を通じて、建設業界の課題解決を図っていく。

 同実験棟では、まず合成床版「SCデッキ」を対象に塗装テストを実施し、2025年度からの本格活用を予定している。自動塗装ラインは、約300平米の施工面積を2時間足らずで塗装可能で、従来のクレーン作業を大幅に効率化する。さらに、遠隔管理可能な生産管理システムや自動検査ロボットの開発も進行中。

 川田工業は、この取り組みを通じて熟練工の技術継承問題や労働力不足に対応し、デジタル技術を駆使して現場の労務負担軽減を目指していく。グループ各社やパートナー企業の強みを活かし、建設事業だけでなく生産工場や施工現場のDXも加速させ、顧客品質向上と生産性向上の両立を図っていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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