お~いお茶の茶殻がゴルフグリップに!環境にもやさしい新製品誕生、伊藤園とヨネックスが共同開発

■お茶1本から9本のグリップ製造、抗菌・消臭効果も

 伊藤園<2593>(東証プライム)とヨネックス<7906>(東証スタンダード)は9月19日、茶殻をアップサイクルしたゴルフ用グリップ「茶殻配合グリップ」を共同開発し、2024年9月下旬から発売すると発表。この製品は、伊藤園の「茶殻リサイクルシステム」技術を活用し、茶殻の抗菌性・消臭性といった機能性を持つ。「お~いお茶」600mlペットボトル約1本分の茶殻から9本のグリップが製造可能。

 両社は環境配慮型製品の開発という共通理念のもと、この取り組みを実現した。グリップの主成分であるエラストマーに茶殻配合樹脂を加えることで、緑茶由来の機能性を付与している。製品は黒色だが、エンドキャップには茶をイメージした深いグリーンを採用し、茶殻の活用をアピールしている。

 伊藤園は2000年から茶殻の有効利用研究を進め、現在約100種類の茶殻リサイクル製品を開発している。2023年度の茶殻排出量は約5万6600トンに達し、その有効活用が課題となっていた。今後も、茶殻をアップサイクルした身近な製品開発に取り組み、環境保全と社会貢献活動の拡大を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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