■新「ミラマット」今までカバーできなかった半導体関連など新分野へ販路拡大
JSP<7942>(東証プライム)は9月20日、1981円(48円高)まで上げた後も堅調で、前日比変わらずを一日加えると4日続伸基調の出直り継続となっている。衝撃吸収用の緩衝材や梱包用の発泡剤などの大手で、為替の円高一服感や新製品「導電性ミラマット」の拡販期待などで注目が強まる相場になっている。
第1四半期(2004年4~6月)は、国内発泡プラスチック業界に原材料価格高騰などの影響があった中で、海外での販売増加や製品価格改定などにより売上高は前年同期比7.6%増加した一方、営業利益は同1.7%の増加にとどまった。ただ、第2四半期以降は一方的な円安が転換し、為替を取り巻く情勢が変化しているため、調査筋の中には注目度を強める様子があるようだ。
7月からは、発泡ポリエチレンシート「ミラマット」シリーズに導電性機能を付与した新製品「導電性ミラマット」を加えて販売を開始した。原材料にカーボンブラックを配合することにより、表面固有抵抗値106Ω/以下を実現し、静電気を瞬時に逃がすことができる導電性と緩衝性を兼ね備えた製品で、梱包物や保護物などへの色移りや移行汚れの付着がほとんどないため、従来のフラットパネルディスプレイ(FPD)関連分野での表面保護用途のみならず、今までの帯電防止製品ではカバーできなかった電子基板や半導体関連など新しい分野へ販路を拡大し、まずは初年度に売上目標1億円を目指すと開示している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)