インフォマート、スーパーホテルが「BtoBプラットフォーム 受発注」導入で年間約30万枚におよぶ紙の発注書を一気に削減

■ホテル業界唯一のエコ・ファースト企業として、発注全体の約7割をデジタル化

 デジタルの力であらゆる業務を効率化するインフォマート<2492>(東証プライム)は9月24日、同社が提供する「BtoBプラットフォーム 受発注」が、スーパーホテル(本社:大阪府大阪市西区)に導入されたと発表。

■スーパーホテルより伺った導入理由・効果等
「BtoBプラットフォーム 受発注」導入前の課題
(取材協力=サービス管理部・係長)

 スーパーホテルでは、「お客様に元気な1日をスタートしていただきたい」という思いから、オーガニック野菜を使ったサラダや、健康を意識したオリジナルドレッシングなど、お客様の健康を考えた朝食を提供している。

 こだわりの朝食食材のうち、メインとなる食材以外の大半は決まった食品卸業者から仕入れており、紙を使って発注していた。また、ホテルで使用する備品なども紙の発注書を使用してFAXで送っていた。食材の発注に関していえば、全国に172ある店舗がほぼ毎日、5社以上の発注先に紙で注文をしていたので、計算すると年間30万枚以上の紙の発注書を使っていたことになる。

 スーパーホテルはブランドコンセプトに「Natural, Organic, Smart」を掲げ、地球環境と人の健康に配慮したホテルを目指すエコ・ファースト企業である。そのため、こうした大量の紙を消費する発注業務には長らく課題感を持っていたが、抜本的な解決策が見つけられずにいた。

■導入の決め手

 以前は、委託先企業を通して「BtoBプラットフォーム 受発注」で取引先へ発注を行っていた。ところが2021年の春頃、運営元の事情で急に使えなくなってしまい、朝食食材の発注ができなくなるという、いわば緊急事態に対応しなければならなかった。

 それならば、この機会に自社で「BtoBプラットフォーム 受発注」を導入して、直接システムから発注できるようにしようと決め、導入に至った。

 また、エコ・ファースト企業として、この機会にさらなる紙の削減に取り組むという考えのもと、備品関係の一部の発注も「BtoBプラットフォーム 受発注」で行うことにした。加えて経理部でも、毎月700枚にものぼる請求書が届いていたこともあり、それらもまとめて紙の削減につなげたいという考えがあった。

■導入効果

(1)発注全体の約7割のデジタル化に成功

 朝食食材の発注については、システム導入により、紙の発注書を1枚1枚書いてFAXで送るという作業をしなくてもよくなったので業務効率化につながった。備品の発注についても、すでに取引先が「BtoBプラットフォーム 受発注」を導入しているケースが多く、スムーズに切り替えができた。現在、食材と備品合わせて、発注全体の約7割のデジタル化に成功している。

 さらに、毎月700枚にものぼる紙の請求書が届いていたことが課題の1つとなっていた経理部では、紙の請求書の処理と保管が不要になり、業務の効率化につながった。

(2)“見える化”で本部側が各店舗の発注内容を一元管理可能に

 本部としては各店舗の発注状況を細かく追えるようになったという点でも大きな効果があった。以前は食材や備品の発注は店舗ごとにバラバラに行っていたので、本部側が発注内容を知るには店舗に確認をしなければならなかった。

 「BtoBプラットフォーム 受発注」導入後は食材の種類、量、発注頻度といったデータが一元管理できるので、店舗ごとの発注内容の分析がしやすくなっている。

 また、本部側で商品と取引先を紐づけているので、店舗ではその中から選んで簡単に発注できるようになった。これにより、店舗側では似たような商品でもより安い商品が選べ、本部側では原価管理がしやすくなり、双方で発注内容を把握する大きなメリットを感じている。

■今後の展望

 お客様には、スーパーホテルに泊まったからこそ、「Natural, Organic, Smart」というコンセプトを感じてもらい、環境や健康に対してより一層意識を高めてもらうことがスーパーホテルの使命だと思っている。スーパーホテルが注力する朝食もまさしく、そうしたコンセプトを感じてもらうためのサービスなので、より良い朝食を提供していきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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