エスプールは、9月の派遣法改正、千葉県の農地転用許可が追い風

銘柄

■ 安値圏の株価の見直しが予想される

 エスプール<2471>(JQS)は、7月に第2四半期の下方修正を発表したことで、株価は低迷しているが、9月の派遣法改正、千葉県の統治転用許可が追い風となっていることから、安値圏の株価見直しが予想される。

 10月5日発表の第3四半期連結業績は、売上高52億38百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益△59百万円(前年同期1億55百万円)、経常利益△66百万円(同1億47百万円)、純利益△1億24百万円(同1億21百万円)と増収ながら大幅減益で赤字であった。

 売上高はほぼ計画通りであったが、利益面においては主力事業の業容拡大と新規事業の強化のために積極的に人員を増員したこと、及び7月より開始したスマートメーター設置業務に係る先行支出が約2億円あったこと等により、ビジネスソリューション事業において大きく悪化した。また、8月に実施した本社移転費用等で約37百万円を特別損失に計上したことも影響した。

 今期15年11月期通期連結業績予想は、売上高75億18百万円(前期比13.8%増)、営業利益1億50百万円(同27.2%減)、経常利益1億40百万円(同26.8%増)、純利益66百万円(同59.7%減)と2ケタ増収ながら大幅減益を見込んでいる。

 来期については、今期の業績の足を引っ張ったスマートメーターへの先行投資約2億円が無いことから、利益面での大幅な改善が予想される。しかも、今期10月より単月黒字化が見込めることから、大きく収益に貢献してくる。

 主力の派遣業務については、今年9月30日に改正となった派遣法の影響もあり、順調に売上を伸ばすものと思われる。

 さらに、障がい者雇用支援サービスの農地取得がこれまでの課題であったが、今期初めて千葉県が農地転用を許可したことから、農地取得が以前と比較するとかなり容易となった。そのため、事業の拡大はさらにいっそう速いペースで進むものと思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る