イルイミューン・バイオテック、タカラバイオと固形がん治療薬NIB103の共同開発契約締結

■年間6万人の固形がん患者を対象、海外展開権はノイルイミューンが保持

 ノイルイミューン・バイオテック<4893>(東証グロース)は9月25日、タカラバイオ<4974>(東証プライム)と固形がん治療薬NIB103の共同開発契約を締結したと発表。NIB103は、ノイルイミューン独自のPRIME技術を搭載したCAR-T細胞療法で、トリプルネガティブ乳がんや大腸直腸がんなどを標的とする。タカラバイオは国内での治験用製品および商業用製品の製造を独占的に担当し、ノイルイミューンは開発業務と販売を担う。

 同提携により、ノイルイミューンは国内におけるNIB103の製造体制を確立し、開発の効率化と加速化を図る。対象患者数は日本で年間約6万人、世界では約36.7万人と想定される。海外での開発・製造・販売権はノイルイミューンが保持する。PRIME技術は、CAR-T細胞にインターロイキン-7とCCL19を産生させ、がんに対する治療効果を向上させる可能性を持つ。

 ノイルイミューン・バイオテックはアカデミア発のバイオテック企業で、固形がんに対する次世代がん免疫療法の実用化を目指している。タカラバイオは遺伝子工学・細胞工学分野のリーディングカンパニーで、再生・細胞医療・遺伝子治療分野のCDMOとしても事業展開している。両社の強みを生かした同提携により、革新的ながん治療法の開発が進展すると期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る