イクヨがストップ高買い気配、中国自動車部品メーカーの株式51%取得へ、2030年までに完全子会社化へ

■自動車用樹脂成形品市場の成熟化に対応、シナジー効果と事業継続性強化を狙う

 イクヨ<7273>(東証スタンダード)は9月26日、400円高(20.64%高)の2338円とストップ高買い気配となっている。同社は9月25日、取締役会において、中国の自動車部品メーカーであるKunshan Veritas Automotive Systems Co., Ltd.の株式51%を取得し、子会社化することを決議したと発表。この決定は、自動車用樹脂成形品市場の成熟化と厳しい業界競争を背景に、品質向上、コスト削減、販路拡大などのシナジー効果を狙ったもの。

 株式取得は2段階で行われ、2025年3月31日に51%、2030年3月31日に残りの49%を取得する予定。対象企業は2011年に設立され、自動車部品、燃料パイプ、ガソリン微粒子フィルター、ターボ充電システムなどを主に製造している。2023年12月期の売上高は約137億円、当期純利益は約16億円。株式取得により日本以外での事業活動が可能となることも重視。南海トラフ地震などの自然災害リスクに対する事業継続計画(BCP)の観点からも、海外拠点の確保は重要な意味を持つ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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