■生産者増加と輸出拡大で更なる成長に期待
シャインマスカットの人気が急上昇している。農業総合研究所<3541>(東証グロース)の調査によると、2024年8月の取り扱いは前年比147.9%増加した。JA中野市でも10年前と比べ売上が2倍以上に伸びている。人気の理由は、皮ごと食べられて種がない食べやすさ、収益性の高さから生産者が増加していること、香港や台湾への輸出が増えていることの3点が挙げられる。
■種なしで皮ごと食べられる新品種も台頭
今年のシャインマスカットは記録的な猛暑の影響をほとんど受けず、豊作かつ高糖度が見込まれている。ただし、猛暑の影響で収穫時期は例年より1週間ほど早まる見通しだ。JA中野市によると、シャインマスカットに続く人気品種として、赤系の「クイーンルージュ®」が注目されている。これは長野県のオリジナル品種で、シャインマスカット以上に甘く、種なしで皮ごと食べられる特徴を持つ。
農業総合研究所は、全国約10,000名の生産者と都市部を中心とした約2,000店舗の小売店をITでつなぐプラットフォームを構築し、「農家の直売所事業」と「産直卸事業」を展開している。同社は「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」というビジョンのもと、日本および世界の農業を守る仕組みづくりに取り組んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)