UBE、独LANXESS社のウレタン事業を736億円で買収、高機能ウレタン樹脂市場でのプレゼンス強化目指す
- 2024/10/4 07:39
- IR企業情報
■北米中心にグローバルな事業基盤を獲得し、PCD・PUD事業を拡大
UBE<4208>(東証プライム)は10月3日、取締役会でLANXESS社のウレタンシステムズ事業の買収を決議し、株式譲渡契約を締結したと発表。同買収は、UBEのスペシャリティ化学分野での成長戦略の一環であり、高機能ウレタン樹脂市場でのプレゼンス強化を目指すもの。対象事業は、熱硬化性ウレタンエラストマー用の高機能ウレタン樹脂で強みを持ち、70年以上の実績と高い専門知識、用途開発のノウハウ、強固な顧客基盤を有している。
買収対象は、LANXESS社のウレタン関連製品の製造・販売事業を行う子会社9社(間接出資含め11社)の全株式である。対象事業の2024年12月期見込みの売上高は265百万ユーロ、EBITDAは50百万ユーロである。事業拠点は米州、欧州、中国に広がり、従業員数は約400名。売上構成は、地域別では米州60%、欧州20%、アジア20%、製品別では熱硬化性ウレタンエラストマー用プレポリマーが75%を占める。
取得価額は約460百万ユーロ(約736億円)を見込んでおり、自己資金および有利子負債で調達する予定である。買収完了は2025年前半を予定しているが、関係規制当局の承認等が前提条件となる。同買収による2025年3月期連結業績への影響は現在精査中であり、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)