【どう見るこの株】学びエイドは1Q伸び悩み業績を織り込み通期連続過去最高純益を手掛かりに反発

どう見るこの株

■デジタルサービスの販路拡大効果も、業績期待を高める

 学びエイド<184A>(東証グロース)は、前日3日に7円高の679円と3営表日ぶりに反発して引け、9月18日につけた直近安値650円から底放れする動きを強めた。同社株は、今年9月13日に今2025年4月期第1四半期(2024年5月~8月期、1Q)決算を発表し、赤字着地したことで下値を探る動きとなったが、織り込み済みとして期初予想を据え置いた今4月期通期純利益が、連続して過去最高更新と見込まれることを手掛かりに売られ過ぎ修正期待の打診買いが入った。2023年11月に資本業務提携した共同印刷<7914>(東証プライム)による新入試制度に則したデジタルサービスの販路拡大効果も、業績期待を高めている。

■「Enterpriseサービス」は広告宣伝効果で復調し「添削道場」配信も寄与

 今期1Q業績は、売り上げ5200万円、営業利益8200万円の赤字、経常利益9100万円の赤字、純利益6300万円の赤字となった。四半期決算は初作成となるため前年同期比較はないが、デジタル教材を制作し配信する「学びエイドfor Enterpriseサービス」で新規受注タイミングが計画からずれ、制作も月ずれとなり、採用増や広告宣伝積極化による費用増、上場費用も計上したことなどが要因となった。この「学びエイドfor Enterpriseサービス」は、第2四半期以降にWEBサイトやSNSでの広告宣伝活動やセミナー開講などを積極化し下期に業績寄与度を高める。

 このため今4月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ7億7400万円(前期比23.2%増)、営業利益2億円(同37.3%増)、経常利益1億8500万円(同30.5%増)、純利益1億2200万円(同3.2%増)と見込み、純利益は連続して過去最高を更新する。新しい大学入試制度の総合選抜型に対応して小論文添削の「添削道場」をオンライン配信することなども押し上げ効果を発揮する。

■PER12倍の修正で8月の戻り高値を奪回し公開価格を目指す

 株価は、今年5月に公開価格970円で新規株式公開(IPO)され、1282円で初値をつけ、上場来高値1410円まで買い進まれ、今期業績の続伸予想でも1317円の戻り高値をつけたが、今年8月に日経平均株価が過去最大の下落幅となる波乱相場にツレ安して上場来安値593円へ突っ込んだ。同安値から売られ過ぎとして869円とリバウンドしたものの今期1Q伸び悩み業績が響いて650円まで再調整、リバウンド局面にある。PERは12.4倍となお売られ過ぎを示唆しており、今年8月の戻り高値869円奪回から公開価格970円への一段高が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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